アプリの収益化における共通課題に取り組む方法

今や世界中で52億を超えるユーザーがモバイルサービス*を利用しているため、モバイル開発が急増しています。アプリを無料で提供しながら収益を挙げるために、多くのパブリッシャーが広告掲載を行っています。

アプリの収益化は簡単なことに思われがちですが、実際には戦略を練る必要があります。この記事では、さまざまな種類のアプリの収益化と広告プレースメントにおいてパブリッシャーが直面する共通の課題と、各課題を解決するための方法を解説します。

広告が必ず見られるようにするためには

「広告を必ず見られるようにする」という課題を解決するには、AIPU※の現状を把握することが重要です。

※AIPUは、各ユーザーが広告を表示する1日あたりの平均回数で、インプレッション数を1日あたりのアクティブユーザー(DAU)数で除算することにより算出できます。

インプレッションとは、広告が実際に表示される回数です。DAUが一定だと仮定すると、インプレッション数が少ない場合、AIPUも少なる傾向にあるため、収益化は効率的に行われていません。

インプレッション数が抑えられてしまういくつかの要因を、対策戦略とともに見てみましょう。

1. 広告プレースメントが適切ではない:

ユーザーから見える場所に広告が配置されるようにするには、ユーザーの習慣を把握することが重要です。ユーザーの行動に関するデータを調べ、広告が埋もれてしまっていないかを確認します。広告がユーザーの目にふれるようにする必要があるため、ユーザーが見慣れている場所に表示することが重要です。

2. 機会を逃している:

広告プレースメントの機会を拡張するには、取り組んでいるアプリの種類と、新しい広告フォーマットをアプリの機能に組み込む方法を検討する必要があります。もう少し開発が進むと、アプリはより広範囲の広告に対応できるようになります。例えば、期間限定で全画面表示を使用する、インタースティシャル動画広告やリワード動画広告の追加などがあります。

3. ユーザーがページを表示する時間が十分ではない:

ユーザーが通常、短時間しかアプリを使用しない場合(ツール、生産性向上のためのツール、日常的なサービスなど)、上記の対策を講じた上でユーザーが操作を止める場所に広告を表示することを検討してください。ユーザー保持時間とセッション時間を長くする新しい機能を開発することも重要です。ームなどのコンテンツが多いアプリ、動画/音楽アプリなど、ユーザーが必然的に多くの時間を費やすアプリでは、ユーザーのアプリ内の行動を分析して、その時間を最大化できるかどうかを確認します。例えば、アプリの利用時間の増加に対して報酬を与えたり、幅広い種類のコンテンツを提供したり、ゲームレベルを追加したりする方法などを見つけていきます。

4. 技術的な問題:

技術的な問題が広告の表示を妨げないように、SDKを使用して、すべての広告プレースメントをテストし、弱点を特定します。

ユーザーが楽しめる広告体験を生み出す

収益をアプリ内広告からのみ得ているパブリッシャーは、多くの広告プレースメントを入れたり、広告の表示回数を増やすことで収益を増やしたいと考えるかもしれません。しかしあまりにも多くの広告を掲載したり、あまりにも頻繁に広告を表示したりすると、ユーザーが離れていく可能性があります。

このジレンマを解消できる広告フォーマットはリワード動画広告です。リワード動画広告では、ユーザーは動画を見ることでてインセンティブを得るか、動画をスキップしてインセンティブをあきらめるかを選択できます。例えば、カジュアルゲームでは、動画を視聴すると無料で追加スピンを獲得したり、音楽ストリーミングアプリでは、無料でスキップ/再生したりできるようにします。このような広告はアプリへの組み込みが簡単であり、高い完了率や高いユーザー満足度を実現できます。

多くのアプリには、ユーザーが離れないように自然な方法でリワード動画広告が組み込まれているため、ユーザーエクスペリエンスを維持することができています。広告視聴へのインセンティブにより使用時間をさらに長くすることができるため、ここからさらに広告を増やすことができます。

ここでご紹介した戦略を、アプリの収益化における課題への取り組みを容易にするためにお役立てください。いくつかの実験が必要かもしれませんが、最後に適切なソリューションが見つかると、利益を生み出すための苦労からすぐに抜け出すことができます。そして、ひとりで取り組む必要はありません。収益化のプロセスでサポートが必要になれば、Pangleがいつでもお手伝いします!