2020年上半期、日本のモバイルゲーム市場分析

2019年7月、アプリ収益化とユーザー獲得に有益なリソースを提供するプラットフォーム「Pangle」が日本市場に参入。それ以来、Pangleは急速に成長しています。

この度、Pangleの動向を通して2020年上半期の日本のモバイルゲーム市場を分析。5つのインサイトを発見しました。

さらに2020年下半期トレンド予測についてもご紹介します。

日本市場は世界中のモバイルゲーム開発者やパブリッシャーに多大な影響力を持っています。

その理由としては、

  1. 日本のモバイル収益の1/3をモバイルゲームが占めている。
  1. 日本は世界で3番目に大きいモバイルゲーム市場である。
  1. 日本のユーザーがアプリを使用する時間の47%をモバイルゲームが占めている。
    1. という点が挙げられます。

      1. 広告をタップするユーザーが増え、モバイル広告のエンゲージメントが急増

    2. は着実に増加し、3月にはピークに達しました。4月にはやや減少しましたが、全体的にはまだ比較的高い水準が維持されています。2019年下半期から2020年上半期にかけて、平均CTRは実質2%増加しました。
    3. ばかりではなく、収益化も進みます。エンゲージメントの増加は、eCPMや収益を増加させ、またアプリ内広告エクスペリエンスも改善します。
    4. 2. モバイルゲームへのSOVが健全に成長

    5. は健全な成長を記録。Pangle経由のモバイルゲームのMAU(月間アクティブユーザー)も飛躍的に上昇し、2019年下半期から2020年上半期にかけて211%増加しました。
    6. 特に、「数独ゲーム」カテゴリーが急成長しています。数字のパズルである「数独ゲーム」は、パズル好きの日本のモバイルユーザーに対してもともと訴求力が高かった中、2020年上半期は通常より多くの人の在宅時間が長くなり、さらにこの傾向が強まった可能性があります。「数独ゲーム」は開発投資が比較的少なくて済むため、開発者にとっても魅力があるジャンルと言えます。

      3. Pangleで日本のモバイルゲームのeCPMが改善

      Pangleにおいて、ゲームのeCPMは着実に増加。2020年上半期の動画リワード広告と動画インタースティシャル広告のeCPMは、2019年下半期に比べて18%高くなっています。

      4. 最も高収益なゲームカテゴリーは「アクション」「アイドル(放置)」「ハイパーカジュアル」

      広告による収益化という観点から最も高収益なゲームカテゴリーは、「アクション」「アイドル」「ハイパーカジュアル」です。

      2020年上半期は、多くのアクションゲームやアイドルゲームがハイブリッド収益化モデルの導入に成功しています。これらのモデルでは、アプリ内課金とアプリ内広告の両方を用いて、課金ユーザーと非課金ユーザー双方からの収益を最大化します。

      ハイパーカジュアルカテゴリーは、広告による収益化において常に首位を占めており、2020年上半期も収益を拡大し続けています。

      5. 動画リワード広告が最も効果的なカテゴリーは「SLG」「ハイパーカジュアル」「アクション」

    7. 」「ハイパーカジュアル」「アクション」です。
    8. ベースの収益化に依存しており、アプリ内広告はあまり活用されていませんでした。
    9. しかし、動画リワード広告により、ゲームの収益性とユーザーエクスペリエンスを両立し、向上させることを実現。そのため、SLGとアクションゲームにおいても動画リワード広告の利用はさらに拡大しています。ARPUの高さとユーザーのライフサイクルの長さにより、SLGとアクションゲームは、動画リワード広告を通してより多くの収益を上げることが見込まれています。

      2020年下半期のトレンド予測